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点検はできている。直す順番が決まらない
点検は5年に一度と定められている。判定は4段階で、III(早期措置段階)以上は補修が要る。制度としてはここまでは動いている。
判定が同じ橋が10本あったとき、どれから直すかを決める基準は自治体ごとに違う。交通量で決めるところ、迂回路の有無で決めるところ、要望の強さで決まってしまうところ。
ある県の担当者はこう言った。「点検の予算は付く。補修の予算は付かない。だから順番を決めることが、実質的に『何を諦めるか』を決めることになる」
施工側にいた頃、判定 III の橋に半年通ったことがある。工事が始まるまでの半年ではない。工事が始まらないまま、次の点検が来るまでの半年だ。
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