橋の下から

架け替えを待つ橋が、全国に7万ある

点検はできている。直す順番が決まらない

朝倉 蓮
建設から50年を超えた橋は全国で7万を数える。点検の制度は整ったが、どれから直すかを決める仕組みは各自治体に委ねられたままだ。

点検は5年に一度と定められている。判定は4段階で、III(早期措置段階)以上は補修が要る。制度としてはここまでは動いている。

決まらないのは順番のほう

判定が同じ橋が10本あったとき、どれから直すかを決める基準は自治体ごとに違う。交通量で決めるところ、迂回路の有無で決めるところ、要望の強さで決まってしまうところ。

ある県の担当者はこう言った。「点検の予算は付く。補修の予算は付かない。だから順番を決めることが、実質的に『何を諦めるか』を決めることになる」

現場から見えること

施工側にいた頃、判定 III の橋に半年通ったことがある。工事が始まるまでの半年ではない。工事が始まらないまま、次の点検が来るまでの半年だ。

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  • 朝倉 蓮

    ライター 朝倉 蓮

    著者プロフィール 都市とインフラを追う。土木施工の現場を7年経験したのち、書く側へ。

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